しがないドラゴン好きの日記

140文字にまとめきれないのをつらつらと Twitter→@Hayasen881000

「俺の屍を越えてゆけ」を遊んだ感想と好きな一族語り

俺の屍を越えてゆけ

 

友達に紹介されて今年2月に初見で始め、4ヶ月ぐらいでクリアしました。


元々は外部公開する予定は無かったんですけど、12月の豆本企画に参加したのと一族好きの気持ちがずっと消えないので、プレイ方針と遊んだ感想と特に好きな一族をここに書き綴ります。もうクリアしたのとそもそも自己満で遊んでたのと録画ひとつミスったのと最後ちょっと後味の悪い終わり方をしたからプレイ記とかを書く予定はないかな。。


でも名場面はいっぱいあったし、何より一族語りをしたいからその辺は何かの形にしたいね

構成とかは考えていないし、ぼくの妄想はひどいし、ゲーム内容のネタバレも含んでいますので、ネタバレと読みづらさをご容赦頂ける方のみお進みください。ゲームの紹介とかじゃないです。プレイ済みの方向けです。

 

目次

 

プレイ方針

家系図こんな感じ。全体的に風の要素が強い。

 

初代が3人、その内の第1子が2人生んで4流プレイで難易度しっかりを進めました。

4流。。普通だな!でも初見なら4流で進めるのが普通じゃない?


最初の時、「兄弟の中で一番優秀な人が4人産んでその中から一番優秀な人が4人産んでを繰り返すのが効率いいかな。。いやでも人道的にアレだし1人1交神にするか!う~ん、お利口!人情プレイすぎる!」とかホザいていたけど、クリア後に某実況動画や他の方のプレイ記を見たらそれが普通だった。今思うとこの思考回路のヤツがこんな長文を書く程によく考えを変えられたな。


交神の選択基準は、お手付きと氏神は選択不可、顔の良い神様を優先的に選びながら、それなりに奉納点を使いつつ、カップリングとして見た時に「う〜ん、良い!」ってなるかどうかです。オタク力が試されますネ。


一族の苗字は飛幽咲(ひゅうざき)といいます。委任から出てきた候補を1文字ずつ繋げて出しました。かっけェ!って言いながら決定したけど外部公開するとなるとちょっと恥ずかしいな


一族の名前は何かルール決めしたいなーって思っていて、そこで閃いたのがアルファベット縛り。初代当主の名前をZからとった「絶人(ゼット)」にして残りは第1子からABCと担当の文字を決めていって、担当の文字を付けた名前にする。というルールで遊びました。Aだったら「あ」の字を入れる。Bだったら「ば行」のどれかを入れる。みたいな感じで。


これがとても良かった。名前を付ける上で特に縛りが無いとすげー悩んじゃうし、命名規則に何かルールが入れると条件を達成しつつ特別な意味が込められた名前になった時のカタルシスがすごい。


あとアルファベットを条件にしたのも良かったな。一族を1文字で表しやすいし、英語3文字4文字の略語もすげー覚えやすくなったし、もはやキーボードの配列を見ているだけで楽しいからね。というか、よく丁度26人で終われたな。このゲームやってて一番の奇跡かもしれない。


今振り返るとちょっと危ない名づけもあったし、P、Q、X辺りでもの凄く頭を抱えたけど、この縛りにして正解だったな。和ゲーなのにアルファベットかよ。とか言うなよ。そもそもこのゲーム、セーブの表記がSAVEだろ

 

遊んだ感想とGHIトリオ

ビックリするほど情緒を揺さぶられた。。。


元々自分はゲームのキャラにはあんまり感情移入するタイプじゃなくて、最初の方は普通にゲーム進める感じでやっていたんだけど、考えが変わったのが4流の始祖が亡くなった辺り。遺言が辛すぎてね。。


この辺から「もしかして一族の子を可愛がりながら、色んなコトにリアクション取って遊ぶとすげー面白くて辛いゲームになるんじゃないか。。!?」と思い始め感情移入ルートに舵切り。というよりかは一族の「横に」立って遊ぶ感じなのかな。

 

これが超大正解だった。


「この時あの子はどういうコトを考えていたか、どんな話をしていたか」とか「ゲーム内で何か出来事が起きた時、どういう経緯でそれが起きたか」とか「日常回でなんか面白い話が起きてればいいナ」とか色々考えているウチに、一族のコトが凄く好きになっていて、遊び方も

 

数カ月ゲームを進める

リアル一週間休憩。休憩中に一族の話とかキャラ付けとか色々考える

数カ月ゲームを進める(繰り返し)

 

という形式に切り替え。アニメやマンガを一気に全部見るよりも、リアルタイムでじっくり追いながら見る方が記憶に残りやすい的なアレです。
色々考えた後にゲーム内でどんなコトが起こるのかすっげーワクワクしたし、同時にこのゲームが持つ毒がすごく怖くなっていた。健康度見んの怖すぎ。

 

3人討伐って、いいですよね

 

で、ぼくを俺屍の沼にブチこんだのがこの3人。GHIトリオと呼んでいる3人です。由来はアルファベット縛りの担当文字から。


さあここから私情を挟みまくった一族語りが始まるぞ。覚悟してくれ。

 

景葉(カゲハ)

心風土が高いのがグッド

 

この家系を当主にするぞ!」って決めた後に別の家系から「将来の夢は当主になる!」と言い放ちながらやってきて、ぼくの頭を悩ませたお姉ちゃん。

結局、彼女を当主にするコトは無かったが、景葉ちゃんが当主だったらどうなっていたかな~って考えるコトは結構ある。「もしもこの人が当主だったら」とか「もしもあの人が当主じゃなかったとしたら」とかのIFを考えるコトは多いけど、おそらく彼女の影響が強い。


当主にはなれずとも忠心は全ッ然下がるコトが無かったし、これから紹介するトリオの2人が一族屈指の強キャラという点も相まって、ぼくの頭の中で完全にその2人の厄介オタクのイメージが確立。

2人を知った後の景葉ちゃんに当主やってもいいよって言っても断られそう

 

戦闘面ではサブアタッカー兼サポーター的立ち位置。雑魚戦でのトドメの取りこぼしを回収したり、ぼちぼち萌子をやってくれたりでお調子者に見せかけたとっても器用な子。間違いなくパーティに居なければならない存在。槍使いのイメージや衣装が似合う顔なのも良き。

心水低いし、一族以外のサポートすんのすげー嫌がりそう

 

ちなみにバフ積んでぶん殴る俺屍のセオリー戦術を髪切り直前ぐらいまで知らなかったので、それよりずっと前に萌子をぼちぼち使っていたからか実回数の割にサポーターのイメージが妙に強い。

もしも一族の活躍をもう一度見られるとしたら彼女には梵ピン石猿太照天とかをメインに使っていてほしいな。


それで、「今では裏方の立場に満足している元主役希望」って立ち位置がものすごく好きで、彼女の性格や要素をより一層強くしてくれるのが「趣味:バカ騒ぎ」。
絶対にノリが軽い性格だろうし、彼女的には優先順位は皆で楽しむ≧自分が楽しむ。って考え方っぽいし、明るくバカやっているように見えて周囲を元気づけるために真面目に考えて行動するタイプかなーって思う。心土高いし。

ちなみに当主に対する有寿ノ宝鏡進言が結構多かった。

忠臣が減らないところから弱みは見せないけど、思考の節々に心の闇のようなモノが見え隠れしているのが超絶に好き

 

ムードメーカーの明るいお姉ちゃん!でもバカじゃなくて気配りできるし悲願達成に対して真摯!そして自分の本音を出すのが意外と苦手!とハヤセの大好き要素を詰め込んでいたので、それはもう可愛がっていた。

遊び方切り替えてから一番最初に出会えたのがキミで良かったよ。景葉ちゃんじゃなきゃここまで一族好き好きプレイやってないからね。そんな感じで、景葉以前と景葉以降で確実に時代が変わった。哲学で言うところのカントみたいなもん

 

交神相手は鎮守ノ福郎太様。もうね、好き。画面が眩しすぎて見えなかった。全交神カップリングの中で一番好き。(語彙力)

プレイ中のぼく「どひゃ〜!良い!良すぎる!太陽みてえだ!」

 

で、この交神にはもう一個語るべきコトがあって、「鬼朱点討伐直前月の交神」という俺屍プレイヤーであれば「あっ。。(察し)」ってなる交神なんですよ。
だからこんな太陽みたいなカップリングなのに、しっとりとしたハグが似合いすぎるのが本当に本当に好きで好きで。。ヤバいっす(語彙力)(言い忘れていたけど、飛幽咲一族には逝去後に交神相手が天界に導いていく設定がある。)

 

閑話休題。鬼朱点討伐周りの話は残り2人の紹介をやった後にします。


風輝(フウキ)

景葉ちゃんと心の数値が近いの、すげー良くない?

 

んで、そんな景葉ちゃんを差し置いて当主になったのがこの子。マイモストフェイバリット一族。一番好き。趣味:風鈴集め」とそれにリンクしたようなお団子ヘアと頭のヒモがチャームポイント。


ちなみに顔グラの戦化粧は強がるためにやっているし、毎月景葉ちゃんに塗ってもらっている設定。本当はマイペースな普通の女の子なんです。


この家系を当主にするぞ!」って決めた家系に生まれたので、「この心の素質で大丈夫か。。?」とは思いつつも初陣を前にして4代目当主に就任。

 

今思うと厳しいコトをした。当主という立場が担う責任を考えたら、こんな可愛い女の子に背負わせるには重かったよね。

その上で当主ノ指輪の能力補正を足すと、心の合計値が世代2位まで上がるのが本当に愛おしい(ちなみに装備抜きで数えると最下位)。当主ノ指輪の説明文の「当主としての自覚が めばえる」の部分を歴代当主の中で一番強く感じるのは彼女かなと。

プレイヤーの操作が勢い余って当主ノ指輪を外しかけるシーン。

これ自体はただの操作ミスだけど景葉ちゃんのコトもあるし、自分の意志で外そうとしたんなら、それだけでお話一本書けそう。

 

当主の時は気丈に。。というかクールに振る舞っていてほしいな。それでいて日常回で当主ノ指輪をなくして当主モードOFFになって大慌てする回とかあったら嬉しい。

 

戦闘面ではとっても頼りになった。高い体の風から初手に薙刀で攻撃して、雑魚敵を殲滅しつつ大将に致命傷を与え、次に行動した人がトドメを刺す。といった感じですげー安定した勝利を何度も見せてくれた。主役は自分でありながら他の人にも出番を作ってくれるのがすげー良い。風輝ちゃんとしては自分の役目を全力でやった上で他の人を頼りにしているんだろうけど。

体の火は低いのに大ダメージが入るのが超好きなんだよな。

 

また、心の風は高かったからか、今まであまりやってなかった術の併せをやってみよう!といった妙案や、体力防御に優れた弓使いを前列に出すといった奇策まで、色々と試していて、ボス戦ではバラエティに富んだ戦いを沢山見せてくれました。この時は楽しかったな。

なんで上に挙げた条件を両方満たすバトルがあんだよ

 

主役は自分だけど一族の皆で戦う!ってスタンスで、上に立つべき者としてのアンサーをしっかり出してくれたし、自分としても心の風土高という彼女の能力を見て、それが風輝ちゃんの出した答えなんだろうなと納得していた。


そんな感じで、当主としてのカリスマはあったのか、それとも強がって当主をしているのを心配してくれたのか(両方だといいナ)一族の忠心は1度の低下を除きずっと100をキープさせた驚異の当主満足度を誇る女。


更に、彼女らの時代は山越え前の大ボスをガンガン倒せる時代だったので、当主として成果を出しまくっていたから景葉ちゃんとの仲はすげー良いと思う。風輝ちゃんとしても心の構造が似ているから気が合うだろうし、家族としても親友としても側近としても頼りにしてそうだなあ、と

緊急事態は景葉ちゃんが何とかするのがとてつもなく好き。

 

ちなみにお互いの感情の関係性


風輝→→→→→ ←←←景葉


ぐらいだと思う。風輝ちゃんの方がやや重ための共依存。


風輝ちゃんは自分が当主になったコトに負い目を感じていて、その分自分に親切にしてくれたり、お世話になったり、心遣いしてくれる景葉ちゃんのために頑張らなきゃいけないと思っていて、景葉ちゃんは自分よりもふさわしい人が当主になったコトに納得しているし、だからこそ隣に立てるように頑張らなきゃいけないと考えている感じ。

 

こ~んなドロドロした関係性に首突っ込める奴いる?
いねえよなぁ!!?

 

威翼丸(イヨクマル)

いくらなんでも心の値が顔グラにピッタリすぎる

 

いるんかい

この関係に首を突っ込める人って、「気兼ねなく割って入れるように心の火風が高く、水が低い」「当主じゃないけどメチャクチャ強い」の2つの条件を満たして欲しいんだけど、その2コを超高水準で満たしたのがこの男。ちなみに左利き。


心の合計値は世代内で一番高く、「得意:手相占い」と、気取った個性を持っているから「熱血バカ」よりも、ちょっとキザな「俺様系」の性格が似合う剣士。

景葉ちゃん風輝ちゃんがボスに突撃するのに対し、一歩引いたトコからやれやれ的なコトを言った後にすぐに前線に立って戦闘に参加してほしい。


余談だけど、「心の火風高、水土低。だけど心の合計値は世代の中で最高」の場合、バカさと聡明さの塩梅が難しい。非常に難しい。


それでいて、継承刀が届いた時は柄にもなく大はしゃぎするなど意外と面白いトコロもあるんだぜ、的なギャップも完備。

威翼、はしゃぐ。おもろい。この様子は後にしばしばネタにされるハメになる

 

戦闘面ではえげつなく強い。後に「一族の鬼才」って二つ名が付くぐらいには強い。

一族最強議論をするとしたら真っっ先に候補に挙がるのはこの人。サンキュー黒蝿様。
彼の活躍として欠かせないのは「疾風剣威翼丸」の存在で、山越え前の段階では唯一創作された奥義。これがとんでもなくつえーんだ。

初の奥義創作だったから「あっ、必殺技に自分の名前付けるタイプなんだ。。」

とか思ってたけど結局みんなそうだった。


さっき、バフ積んでぶん殴る戦術を知らなかったって話をしていたけど、当時は全員で80~150ぐらいのダメージをみんなでチクチク入れる戦術を主にやっていて、そんな中で1人だけ500越えを出すもんだから初めて見た時はその時飲んでたファンタオレンジをむせながらドン引きしてしまった。というか見ていた一族の皆も引いていると思う。

というか、今振り返ってもノー武人ノー萌子で500か。。となってる。

 

ちなみに、ハヤセの中で奥義の基準がコレになったので、後に色々な人が苦労するコトになるのだが、それはまた別のお話。


しかもついでと言わんばかりに「真空源太斬」の復活もやっていて、健康度消費がやや大きかったからあまり使ってはいなかったけど「とりあえずコレ打てば雑魚敵と大将が沈む」ぐらいの信頼度はあった。

プレイ中のぼく「風ヤバすぎだろ、クシャルダオラかよ(?)」

 

そんな感じで、めっちゃ強いので景葉ちゃんには認められている。。というか彼女の憧れというか厄介オタクっぷりの対象になっているだろうし、威翼丸くんは一緒にバカ騒ぎをするのが好きなタイプだと思うので関係は良好そう。
あとお互いに風輝ちゃんを見て「俺(私)が支えないとな。。」って同時に思ってたりしてほしい。


威翼丸くんは当主とか年上とか全然関係なくタメ口きくだろうから風輝ちゃんとは夫婦漫才的な姉弟喧嘩をしていてほしい。元々従姉弟の関係だしね。でもお互いにそれなりに失礼なコトを言いつつも、ちゃんと信頼し合っているんだろうな。威翼丸くんも忠心全然減らなかったし。


あと、景葉ちゃんが「側近」なら、威翼丸くんは「懐刀」って表現するのが似合うかなって。風輝ちゃんの出した考えや方針に対しては、賛同しつつそれを軸にしたより良い案を出すのが景葉ちゃんで、否定するけど優れた代案を出してくれるのが威翼丸くん。そんなイメージ。


そんな感じで、景葉ちゃん風輝ちゃんの関係に欲しかった「二人に対して意見の出せる、一定の距離を保った第三者」の部分にバッチクソにヒット。しかも一人単位で見ても非常にキャラが立っていてパーフェクト。

GHIトリオと大江山

んで、この3人が好き。大好き。超好き。マジで好き。
一族の良きムードメーカーのお姉ちゃん、幼さを感じつつも気丈に振る舞う当主の女の子、シンプルにクッソ強い俺様系剣士(しかもこの中だと一番年下)、とハヤセの好きな要素が詰まりに詰まった焼肉からあげカレーライスラーメン。


この3人を入れた冒険はホンットに楽しかった。丁度ゲームの進行度としても山越え前の大ボス倒せるわ~って時期だったから討伐は毎月大成功で、景葉ちゃんはこの人に当主を任せて良かったと思っているだろうし、風輝ちゃんも上手く討伐ができて当主として自信がついただろうし、威翼丸くんもひたすらに強い鬼を斬り、一族の力になれて満足しているだろうし、この3人が本当に最強で最高だった。


そして大江山も越えられると。。思っちゃったんだよな。。


でも風輝ちゃんとしても大江山攻略を決意するしかなかったと思う。母親に悲願達成を願った遺言を遺された。大江山越えを目前にして寿命ギリギリまで持ちこたえている一族の人が居た。そして、何よりも景葉ちゃんと威翼丸くんともっと長く楽しく生きたかった。と、ココで行かなきゃどうすんのという絶好の状況だったし。

この二人や画像にちょくちょく出てる樹璃亜ちゃんについても、いつか語りたいです。
特に福岳おじさんは風輝世代の中で唯一紹介をハブっちゃったし。。

 

そして迎えた鬼朱点討伐
双火竜の併せから入り、景葉ちゃんが回復や補助を入れながら風輝ちゃんと威翼丸くんを軸に順調にダメージを入れていく。

この双火竜の併せ、風輝ちゃんスタート景葉ちゃんエンドなのが大好き。

 

その後も危なげなく進み、いつも通りに戦うコトができた。
たぶん、ここで順調すぎて威翼丸くん辺りは気づいていたんじゃないかな。。


トドメは風輝ちゃんの通常攻撃→威翼丸くんの通常攻撃で終了。ゲーム上だとターン順に攻撃しているけど、実際は2人の同時攻撃だったと思うし、景葉ちゃんもこの二人を信じて良かったという目で見ていたと思う。

完全初見でやっていたんで、ここで終わってくれれば平和なんだがなぁって考えていたのをよく覚えている。心の底では「絶対まだ続くやろこのゲーム」とは思いつつも、この時は受け入れたくなかったな。なんか推しが死ぬ伏線を見つけても見なかったコトにするような感覚に近い。


そんでまあやっぱりダメでした。黄川人が出てくるムービーを今思い出すと「ボクの力は半分も出せなかったんだからね」の所で疾風剣威翼丸を仕掛けるも威翼丸くんが一瞬の内に背後を取られる映像が出てくる。あと威翼丸くんって黄川人と前髪の形とか髪と目の色とか(肌色に関してはあいつは水肌かもしれない)、一致する要素が結構あるんだよね。なにかの伏線だったのかな。


ぼく視点では「あ~。。やっぱ続くよな~。。」って傍観するしかなかったけど、一族皆からすれば悲願達成して、呪いが解けて幸せな生活を送る夢が叶わずに、これからも血を繋ぐのを繰り返して自分も子どもも乗り越えられる側になるのを理解させられるしかないんだもんな。特に家で生まれたての娘が待っている景葉ちゃんにどうしても感情移入してしまう。


打倒した後、その月に鬼が居なくなって「え?終わり?もう何もねーの?」と朱点閣の中をウロチョロしていたけど、今思いなおすと風輝ちゃんが、どうしようもない気持ちを抱えながら、崩れるように歩いているようにも見えてしんどい。その後に帰還を選んで戻る時、泣き崩れたのちに皆に抱きかかえられながら大江山から去っていったのかな。この時だけは間違いなく「四代目当主飛幽咲絶人」じゃなくて「普通の女の子の風輝ちゃん」だったと思う。


こうして誰も報われるコトなく大江山越えが終わりました。山越えからGHIトリオの終焉までの話はダイジェスト形式でお送りします。理由は細かく書いているとぼくの心がもたないから。

大江山越えを終えて

で、景葉ちゃんの子が来るんですが、先に説明というか言い訳をさせてください。


山越え後に最初に来た子には「」の字が付いた名前を付けたかったんですよ。名付けもKの字担当のタイミングだったし。一族視点としては、朱点討伐を終えて呪いがけると思っていて、名付けに関する置き手紙を家に残しているって設定で、プレイヤー視点としては、第二部が始まった時の最初の子には特殊な意味を込めた漢字を付けたいって思っていたから。


とは言っても皮肉めいた名前を付けるのってアレだし、ぼくとしても山越えで意気消沈していて、やっぱりやめとこうかなとも思っていたのですが、景葉福郎太という太陽のような交神カップルから生まれ、景葉ちゃんの憧れていた赤色の髪の毛が見えて、辛い運命もこの子の光で払拭できるのでは?って思ってしまったんです。結局この計画は大失敗するコトになるんですが。

解奈(カイナ)ちゃん。白骨城中ボスとの名前被りに気づいたのはしばらく後。
この子の光で払拭すると言っていましたが、最終的に彼女の生涯はそれとは程遠い「儚い」という言葉がぴったりな人生になってしまって、ぼくの行ったコトがものすごく裏目に出てしまった。

実際、彼女の遺言で完全に心が折れて丸一カ月俺屍に手がつけられなかったし、体重も4キロ痩せました。謝っても謝りきれない、プレイヤー最大の罪です。
また一族語りは書くと思うんで、ここら辺はその時にガッツリ触れたいと思います。

閑話休題。山越え直後の皆さん。

 

それでも生にしがみつく福岳おじさん、心が折れたかのように健康度が下がり始める景葉ちゃん、風輝ちゃんの時に1回だけしか一族の忠心が下がらなかったって話したけど、それがこの時。山越えなんてすりゃ自棄になっても誰も文句言わんよ。なのに景葉ちゃんと威翼丸くんはそれでも1しか下がらないんだね。この画像には思うところがいっぱいある。

 

討伐の方も山越え後の洗礼をしっかり受けるコトになります。

山越え後の最初の討伐のご様子。

 

熱狂の赤い火の時だったから、回復する間もなく敵がどんどんぶつかってきて連戦というのもあったけど、そっか。。金トラごときに苦戦かぁ。。となっていたのをよく覚えている。

ここで風輝ちゃん世代でのボス討伐を諦めたっけな。強化された中ボスや新たなボス(特に真名姫)との戦闘を回避できたんで、効率よくゲームを進めるという観点だとこの判断は大正解だったけれど、それでもGHIトリオ(特に威翼丸くん)と一緒に強敵を倒したかったナという後悔は今でもある。 


景葉、逝去

そしてこの時をとうとう迎えてしまった。

 

結局、家にやってきた時に言っていた当主になる景葉ちゃんの将来の夢も、悲願達成して呪いが解けてみんなで幸せな生活を送る一族の夢も、奥義創作を果たして本当の意味で風輝ちゃんや威翼丸くんの隣に立たせるぼくの夢も、何も叶わずに終わってしまったし、終わらせてしまった。


ぼくは景葉ちゃんのコトを好き好き大好きって言っていたのに何もさせてあげられなかったんだよな。それどころか当主の夢と娘の名付けに関しては余計なコトをしたまである。


この2件はプレイヤーの責任だからともかく、山越えと奥義に関しては「最初からこういうストーリーが用意されていますよ」「ステータスが足りていないんで奥義創作は無理ですよ」という現実を一方的に叩きつけてきてくるから受け入れるしかないんで、「なんて性格の悪いゲームなんだ」と喚き散らすほかに何もできない。こんなコト言っていてもしょうがないんだけど、言いたくなる気持ちも失ったら終わりな気がする

そっか、自分の運命をいくらでも恨んでも嘆いてもいいし、ぼくとしても何を言われても受け入れる覚悟でいたけど、前向きな言葉を遺してくれるんだムードメーカーの明るいお姉ちゃんという人物として考えると、これ以上にない遺言だと思う。


ブログという形式上、文章で書かせてもらうしかないんだけど、今すぐに死にそうな声で聞いていてすごく苦しかった。それに今際の際なのに、心の水が低いのに、自分の話をしないんだもんな。残された一族に対して言葉を投げているんだもんな。とても良い遺言だったと思います。遺言が良かったとか言うのもアレですけど。。


でも本当に、景葉ちゃんは主役の隣という立場に自分とその生きがいを置いて、思うところがいっぱいあるハズなのにやりきって、最後まで自分の弱さを見せないと言わんばかりにお別れしてくれたのが。。「飛幽咲景葉」という人間の強さを感じ取るコトができて、安心したというか、嬉しいって言っていいのかな。。


それから花火」。この遺言の最も肝心な部分。有寿ノ宝鏡の進言の時に、弱みは見せないが、思考の節々に心の闇のようなモノが見え隠れしているって話をしたけど、そのアンサーになる部分だと思う。だってよ、風輝ちゃんも威翼丸くんも火髪なんだぜ?

景葉ちゃんが亡くなったのって3月という夏から遠い時期だし、山越えという絶望を経た心境の上での遺言だし、京側としても新しい迷宮が現れて花火大会的なコトをやってるヒマがないぐらい慌てているだろうし、前述しましたが今すぐに死にそうな声だったので、たぶんこの時見た「花火」って幻覚だと思うんですよ。


そして彼女の名前、親神の名を捩った「景」の字も良いんですけど、今回見てほしいのは髪と目が美しい緑色だから、名前を呼びやすいから、という漠然とした理由で付けた「葉」の部分。


そうなんだよな、見たのは「花火」なのに彼女の名前は主役のような「花」でも「火」でもなくて、それらを支える「葉」なんだもんな。。。


それでいて、複雑な思いの象徴であるような「花火」の幻覚を見て、死に際だから色々考えたり言葉を選んでる余裕もない上で、その中で出てきた彼女の答えが「きれいだね」なのが。。もう、言葉にできない。というかしない。


いや自一族語りなんだから言葉にしろよって話なんだけど、ココに関しては真意を追求するのは隠し続けたコンプレックスを抉るような気がして、景葉ちゃんに失礼だからこれ以上触れない。


余談だけど、最終世代で火髪か火目の女の子が生まれれば「はなび」って名前にしたいね、とかは少し考えていたんだけど、アルファベット縛りのせいでやってる余裕なかったし(Vの字でできるけど、景葉ちゃんの家系でも当主家系でもないしなあ。。)、それ抜きでも最終世代に火髪や火目の子は生まれなかったし、そもそも最終世代が全員男の子だったりで、スリーアウトチェンジとなってボツになりました。その上スタッフロールの映像でクッソ雑な伏線回収されるし。なーんか、景葉ちゃん関連のコトになると運命がことごとく味方をしてくれない気がするんだよな。


風輝と威翼丸の交神の話

後述の理由もあって、どちらも凄く好きな交神カップル

 

風輝ちゃんの交神は時系列的には景葉ちゃんの逝去より前なんだけど、この2人の交神については同時に語りたい。


とは言ってもどこから語れば良いのか。。まず風輝ちゃんと威翼丸くんはお互い異性としては意識してないと思うんですよ。元々従姉弟の関係だし。現パロとか別の世界線で他人として出会っていてもくっつく確率は5%前後ぐらいかなぁ。。結構高いな。ちなみに景葉ちゃんがくっつけ~くっつけ~って色々策を練っている間は無理です。


お互いのコトをよく分かっているし、気を遣う必要もないと思っている。だけど恋愛感情には発展しない。そんな友達以上恋人未満とも姉弟仲とも違う、不思議な関係。


んで、この2人の交神は、最初は特別な意識は無い内に選んでいたんですよ。

風輝夜刀介は「ぼく、風輝ちゃんみたいなキュートな女の子と夜刀介様みたいな暗い魅力を持った男の人のカップリング超好きなんすよw」とか言っていたし、

威翼摩利も「すっげェ!なんだこのつえーオスとつえーメスの組み合わせ!こりゃとんでもねェ子どもが生まれるぜ!」みたいなテンションで選んでいたんです。

 

あとハヤセはギャグ脳なので交神の儀は「仲良くなって手を繋いだら子ども生まれる」ぐらいの感覚で見てます。


そんで、結構後に「あれ?風輝←→摩利と威翼丸←→夜刀介の雰囲気の距離って、どっちも同じぐらいじゃね?」って気づいたんですよ。なんとなく、2柱ともそれぞれが成長した姿のように見えませんか?それと風輝←→四夜子や威翼丸←→狐次郎のように似すぎてないのもいいですね。超見たくねえなあ、四夜子様選ぶ威翼丸


「この2人まさか。。い~や無い無いw」「いやしかし2人とも無意識にこの神様の選択をしていたら。。?」ってずーっと思考をぐるぐるしていた。あとイマジナリー景葉にもっと早く気づけよって怒られた、すまん


だからこの2人の交神はなんかこう、あるハズのない未練のようなモノを感じるのがとっても好きでして。。書いていて何を言っているか分かんなくなってきたな。語れるコトはメチャクチャあるのに感じたコトを文章にする力が全然なくて魅力を伝えきれない。つらみ。


あ、でもこれだけは見てってください。この2交神から生まれた子ども2人はどっちとも家族としての完成度が凄く高いんですよ。

鈴香(レイカ)ちゃん。風鈴の鈴の字がちょうどLと合わさって名付けに満足している。
風輝ちゃんの髪と目の色を受け継ぎつつ、目つきが夜刀介様に似ているし、顔つきが丁度両親の中間って感じがして、メッチャクチャに好きなんです。
最初はツンツン系クール美少女でイメージしていたのに徐々におもしろナルシスト女になってった。

 

轟摩(ゴウマ)くん。飛幽咲一族が誇るキングオブゴリラ。両親とカラー完全一致が素晴らしい。
威翼摩利交神の時に言っていたコトと重複するけど、「つえーオスとつえーメスからもっとつえーオスが生まれた」感が激烈に好き。
初めての髪討伐を不利な条件ながらも悶絶轟摩圧を3連続でブチ当て勝利に導いた豪傑。

 

風輝鏡返し、創作

俺屍やってて一番地獄だったのはどの時期かって言われると、「景葉ちゃんを失ってからの風輝世代」って秒で答えられる。一族のステータスを眺めていた時に彼女の顔が見えなくなって、しばらく呆然としていたのをよく覚えているな。


一族の皆って特に普通のセリフを喋ったりするコトがないのは分かってはいるんだけど、この時は一気に静かになった感じがあった。スーパーダン/ガンロンパ2の4章以降のような感覚。この時の風輝ちゃんの気持ちは考えたくもない。代理で威翼丸くんが支えてくれたのかな。。

そんな中で、風輝ちゃんが奥義「風輝鏡返し」を創作。ちなみに「ふうききょうがえし」と鏡を音読みします。これ飛幽咲一族検定準2級に出るので覚えといてください(?)。


すみません、真面目に向き合います。風輝鏡返し、まず大江山で鏡を割った当主がこの名前の奥義を作ったって言うのが凄くドラマ性を感じるし、景葉ちゃんが亡くなった次月の討伐の最初のレベルアップで創作したんですよ。

絶対何かあるじゃん。景葉ちゃんの霊が背中を押してくれてやっと創作までたどり着けたのか、奥義の理論自体は完成していたけど何も作れなかった景葉ちゃんに見せるのは憚られたからこのタイミングで創作したのか、自分の中で出ている説はこの2つだけど、未だに真意を汲み取れずにいる。

 

自プレイの録画は擦り切れるほど見ているのですが、いつかアンサーを見つけたい。。けど分からないままが正しいような気もしている(風輝ちゃん、心風高いし)ので、結構複雑な気持ち。詮索するのも野暮というか。。


あと、威翼丸くんが「攻撃系の奥義を2つ」使えるのに対して風輝ちゃんが「防御系の奥義を1つ」使えるというのが、グラデーションのようになっていて好きです。


風輝鏡返し、大好きな奥義なんですよ。悲願達成の時まで何度も発動してくれて、その度に彼女の幻影が見えた。特に最終世代の当主予定の子が初陣で殺される!って時に発動したのはとてつもなく感動した。

最終世代、景葉ちゃんの遺言を考慮した上で「葉」と「火」の名付けを行った人が居るけど、ここら辺は話すと長くなるんで割愛。

 

風輝と威翼丸の晩年

山越え後の序盤は本当に思うようにならなかった。

次の世代に繋げるために雑魚戦での奉納点稼ぎや次世代の育成をメインに進める時期にせざるを得なかったから、薙刀士の風輝ちゃんに多く出番を与えて、剣士である威翼丸くんの出番を少なめにするしかなかったんだよな。なんでこのゲーム5人で出陣できないんですか?


俺屍の一族って、「かっこいいから沢山戦ってほしいタイプの人」と「辛いからあんまり戦ってほしくないタイプの人」の2つに大きく分けられると思うんだけど、圧倒的前者タイプの威翼丸くんを留守番させて、後者タイプの風輝ちゃんを多く出陣させていた、この辺の討伐隊指名の時は本当に辛かったな。

この時、威翼丸くんの忠心が下がらなかったから彼としても理解や納得をしていたのがなお辛い。


しかも風輝ちゃんも、かつての無双っぷりを忘れてしまうほど攻撃が全然効いてなくって、今まで支えとなってくれていた景葉ちゃんも威翼丸くんも居なくって、他の一族の子や娘とも仲良く過ごしたかったろうに戦いの場に連れてって、ここは本当にキツかったな。山越え直後って、本当にどうしようもない悔しさばっかりある。

この辺の討伐を改めて見ていたら泣けてきた。俺屍後のハヤセはマジで涙腺が脆い。

 

そしてそろそろ健康度が気になってくる時期、寿命を迎える時って健康度で予告をされているから納得いくかどうかはさておき理解はする(させられる)んだけど、健康度の低下は時期がある程度は分かっていても来るの自体は突然だから、理解するまで時間がかかるんですよ。

正味な話、「そうなるのは分かっていていても分かりたくなかった」って感情は逝去の時よりも健康度88の方が強い。


その上でさ。。

あぁ。。。。。。同時低下か。。。。。。そう来たかぁ。。。。。。。。。。。。。。


ぼくの俺屍プレイ、寿命による同時逝去とか、プレイヤーのミスによる討死が無かったので、心の痛み具合じゃ総合的に結構ぬるま湯だったと思うんですよ。でもここはこんなコトってあるかよってキレながら慟哭をあげていたな。本当に覚悟ができてなかった。 


それでいて、一族唯一の健康度の同時低下が風輝ちゃんと威翼丸くんっていうのが、二人の関係性を象徴しているようで。。ウワーーーーッ!?!?!?ってなる。唐突に語彙力が下がってしまって申し訳ないんですけど、そうなる気持ちも分かってほしい。ストレートに想いや関係性を示す同時逝去じゃなくて、ちょっとだけひねくれた健康度の同時低下というのがマジでミゾ。分かってくれ。

 

威翼丸、最終出陣

今思うと風輝ちゃん威翼丸くんで同時出撃させるべきだったのかなあ

 

1カ月挟んで、威翼丸くんの最終出陣。討伐じゃなくて選考試合。やっぱり最後ぐらいは花を持たせたかった。彼が全盛期の時はぼくこの人に絶対たくさん戦わせるじゃん、かっけー!とか考えていたのに、まさかこうなるとは思わなかった。何回も書くけど本当に山越え後は上手くいかないコトばっかりだ。


でもやっぱ威翼丸くんめちゃくちゃ強いんですよ。健康度が2段階下がった上で一族初の4桁ダメージを出したり、初手に真空源太斬ぶちかましてそれだけで試合が終わったり、この月が終わったら本当に死ぬんかお前?ってぐらい活躍してくれたんです。

かっこいいぜ

 

決勝戦でも大活躍して文句なしの優勝を飾り、最後の戦いで見せてくれた最終成長。技風が40も上がりました。

この月が終わったらもう寿命なのに、その上でまだ戦えると言わんばかりの技風爆上がり。疾風剣威翼丸も真空源太斬も風属性攻撃だからこのタイミングで奥義を一段階進化させたのか。。やっぱりぼく、威翼丸くんともっと一緒に戦いたかったよ。


しかも終わりを迎えるその時に心で一番伸びるのが彼を象徴する火でも風でもなく「土」なんだよな。威翼丸くんの低い心土素質や性格を考えれば「土なんだ?」ってなるけど、覚悟を決めたと言われれば彼らしくもある。


でもこの成長を見て一番目に入るのは技風の成長だと思うし、心の成長をそれで隠しているようにも見えるんです。だから上辺では技風を上げてまだまだやれるぜアピールをしているのに、その裏で覚悟のような諦めのような心土上がりが見えるっていうのが。。とても切なくなる。

しかも威翼丸くんは強いから技風爆上がりで隠すっていう行為が出来るのがね。。


それでいて、景葉ちゃんは「一族に対する本心」を「言葉」で隠したのに対して威翼丸くんは「自分に対する本心」を「数値」で隠したのが、風輝ちゃんを悲しませまいとする回答をそれぞれ別ルートで見つけて形にしたのが本当に大好きなんだけど、マジで好きにさせてから死なないでほしい。でもそんなコトを言っていたら俺屍なんて遊べねーよ。

 

威翼丸、逝去

そうか、分かってはいたけど風輝ちゃんを置いて先に逝くのか。。

 

選考試合で大活躍して優勝を飾って、最後の時まで主役のまま倒れました。


亡くなった時に戦績が流れるんだけど、前半の打倒の文字がドカドカ並ぶ煌びやかさと対称的な後半の寂しさに非常に申し訳ない気持ちになったのを今でも覚えている。強いのに活躍させられなかったのが一番心にクるんだよな。


だから威翼丸くんの遺言は相当覚悟をしていた。呪いや朱点に対する恨みなのか、それとも諦めを感じるような内容なのか、何を言われても文句を言うつもりは無かったし、それだけの後悔を残させてしまったから覚悟を持つしかなかった。

超かっこよすぎるやろお前。というか風輝ちゃんの目の前で後ろ向きな発言をするワケなかったわ。ぼくが威翼丸エアプだった。


ってな感じで最初はかっこよすぎだろ。。って感じでいたんだけど、威翼丸くんの遺言、考えれば考えるほどジワジワと辛さがくるんですよ。


鬼朱点を倒すも悲願達成とならず、共に戦った一族を救えなかったコト。その後も大江山を越えた後に力不足を痛感させ、後に託す選択を取らせてしまったコト。2度も思うように生きられなかった事実に悔しさや強がりを感じられる内容とも受け取れるんですよね。


余談だけど、プレイ中は外見や能力、生き様から最も似合う遺言を用意してくれるハイテックなシステムがあると思っていて、それを確信したのが彼の遺言だし、後に完全ランダムと知った時に一番震えたのも威翼丸くんの遺言。まあそりゃそうなるよな。

それでも、こんな彼らしさをこれ以上なく強く感じつつ、剣士で斬るコトに関する遺言を遺したのは神引きという言葉で片付けられない何かがあるし、一族好き好きプレイで遊んでなければもっと違う言葉を遺していたろうなという確信もある。


閑話休題。それで威翼丸くんの遺言を聞いて間もない内に心が後悔に染まっていたんだけど、この後、継承刀であるヤタガラスが光り輝いて、会心率アップ(大)というズブの初見プレイ目線からでも大当たりと分かる副効果が付いたんですよ。

すごいレアな引きと思ってたけど後で調べたら16分の9らしいっすね。。

 

で、威翼丸くんって一族の中で特殊な亡くなり方をしているんですよね。ひとつ上の風輝ちゃんよりも1カ月先に亡くなっていて、順番逆転が起きたのは彼が初めてというか唯一だった。飛幽咲一族って威翼丸くんを除いた全ての一族が生まれた順に逝去したんですよ。

それで、これには特別な意味があると思っているんですよね。


で、その点は「継承刀に自らの魂を封印していたため、肉体の寿命は短かった」をアンサーとして解釈しています。


彼の遺言は「もっとこっちで鬼を斬りたかった」という意味を含んでいるように見えたし、もしそうであれば3度目の後悔まで背負わせてしまうから、それは忍びなく思うし、何よりも威翼丸くんほどの男がここで終わるはずがないと思ったコトから、以降は意志を持った刀として一族と共に戦う道を選ばせました。

ちなみにピョンピョン飛んで移動できるし喋るコトもできるので日常回を考えるときにコミカルな使い方をしやすかったです。

 

それに、この遺言を発した上で「こっちで鬼を斬る」フェーズが刀になった後も続いていたら超かっこいいじゃないですか。威翼丸くん、格上との戦いが少なかったのと晩年はあまり戦っていない不完全燃焼さの目立つ人生だったんで遺言を「こっちでやりきったからあの世でも頑張るわ」といった意味で捉えるのも違和感がありますし。

 

だから遺言というよりは刀に魂を封印する直前の、覚悟を決めた言葉だったんじゃないかなあ。。そう思っています。それだと最終成長の心土上がりにも繋がりますからね。

「あの世」の話が出てきたのは刀として戦い続ける以上、人として生きるのは諦めたワケなので継承刀の役目を終えた後も見据えていたのかと。だから、「もっとこっちで鬼を斬ってから死ぬわ。成仏できたらついでに向こうでもう一回斬ってやんよ」的な意味で捉えるのが正解だと思います。だって、「鬼を斬"った"」じゃなくて「鬼を斬"る"」って言ってますもの。

 

あと、彼の晩年の出陣機会が少なかったのもその時期に魂を封印する準備や儀式的な時間をとっていたとすれば合点がいくし、継承刀の名前を彼の親神であるやたノ黒蝿様から名前をとった「ヤタガラス」という威翼丸くんのモチーフ武器そのもののような魂を封印するのにもってこいのような存在だったので、魂封印説を裏付ける根拠が他にも結構あるんですよね。


余談だけど、継承刀の名前候補、「アルファベット縛りだし色んな人が持つから”アルファベッ刀”でいいんじゃない?」とか言っていたけどマジでコレにしなくて良かったな。こっちだと絶対魂封印してねえ。会心率アップ(大)も付かなそう。あと届いた時に大はしゃぎしなさそう。


風輝最後の1カ月

健康度34。これだけで、あぁ。。ってなる。

 

風輝ちゃんの最終月は闇の光刃と共にお留守番でした。お留守番はもう戦える体調じゃないから当然として、闇の光刃は当月に技火の下がる忘我流水道への出陣を予定していたからというゲーム的な理由もあるけど、何よりも風輝ちゃんの生涯を共に過ごした武器だったから一緒に眠ってほしくて手元に置きました。装備画面を何度も確認した後に出陣したのを覚えている。

風輝ちゃん×闇の光刃は一番好きな一族×武器の組み合わせなので遺言の時に追加で語ります。

 

この一カ月の風輝ちゃんは自分の波乱万丈な生涯を振り返って、涙をほろほろ流している所に、まだ刀の体を動かすのに慣れていない威翼inヤタガラスが押し入れから出てきて、最初は驚くもののいつも通りの会話をしててほしいな。鬼朱点を倒して呪いが解けた、あったかもしれない未来を感じるような談笑をしていてほしい。ここは話が頭の中で出来ているのでいつか形にしたいですね


一方で討伐の方、新たな属性武器である中津ノ薙刀を入手。娘の鈴香ちゃんはこれ以降中津ノ薙刀を持つコトになります。そうか、これで闇の光刃もこれ以上戦場に出るコト無く出番が終わりか。。

まだ鈴香ちゃんが非の打ち所がない美少女だった時代

 

この後の討伐終了後の帰還コマンドを選択するまでの心の準備の時間は全一族の中で一番長かったな。帰りたくねえよ。

 

風輝、逝去

GHIトリオ、終焉の時。

 

まず風輝ちゃんの生涯って、単体で見ると辛い要素がめちゃくちゃ多いんですよね。


母親に悲願達成を願った遺言を遺されながら当主を任命された時点で、人生のレールが確定しちゃったんです。限られた選択肢の中から当主の隣という立場を自分から選んだ景葉ちゃんや、没後も継承刀として一族を支え続けるという茨の道を望んで選んだ威翼丸くんとは違って、選択の余地すらなかったんですよ。


しかもそれで歩ませてしまった人生は、本当は心が弱いながらも当主をやり続けて、討伐が上手くいって自信がついてきて、悲願達成もいけるのではないか、呪いが解けて幸せな生活を送る夢が叶うのではないか、そう思ってきたのに悲願達成の夢が手からすり抜けて、希望から絶望に叩き落された上に、共に過ごし救えると思っていた一族を救えずに、最初の時は風輝ちゃんが強かったから良かったけど、山越え後はかつて簡単に倒せた鬼に苦戦してしまい後に託すしかなくなった、あまりにもあんまりな人生だったんですよね。


だけど風輝ちゃんの生涯は全く救いが無かったワケではなくて、近くに支えてくれる存在がいたんですよ。心が弱いながらも当主をやっていた時には景葉ちゃんが助けてくれていたし、大江山を越えた後も威翼丸くんが居たからこそ気持ちが安定していたと思う。夜刀介様も闇を知る存在として二人にはできないメンタルケアをしてくれそうですし。

だから大江山の時を除けば心が崩れるコトはなかったハズです。一族の忠心がその一度しか下がらなかったという証拠もあるので間違いないでしょう。

そして、風輝ちゃんは新たな属性武器を自力で手に入れたコトがなかったけど、そんな中で最後の月を迎えた時に鈴香ちゃんが中津ノ薙刀を持ってきた。

だからこそ、それを見て安心してくれたのか「己の運命を恨むには周囲に恵まれすぎた」と言わんばかりの、この遺言には安堵の気持ちが凄かった。

「絶望とはほど遠いもの」。この言葉を言ってくれた時点で支えてくれた皆の勝ちです。「死"も"」とある以上、今までの他の辛い出来事も周囲を見て乗り越えてきたのでしょう。心なしか顔グラの微笑みもその結果のように見えます。そして当主が亡くなる時は遺言の名前表示に襲名前の名前で表示されるから、当主としての強がりでもなく間違いなく本音。風輝ちゃんは何かで隠したりしないのがホント好き。


その上で生涯持ち続けた武器が彼女の人生の辛さという「闇」とそれを打ち消す周囲の「光」の両方を表すような「闇の光刃」なのが、もうメッチャクチャハッチャメチャに本当に超好き。風輝ちゃんみたいな可愛い女の子と、かっこよさと中二感のある闇の光刃のギャップがもう好きなのに愛用武器としてここまで似合うエピソードがあるのが超ヤバい。


閑話休題。改めて、遺言について向き合います。


まずは先ほど書いたコトと重複しますが、最初に感じたのは波乱万丈な人生を歩ませてしまったのに前向きな遺言を遺してくれたコトに対する安堵でした。
次に感じたのは、1人の女の子としてではなく、当主としての遺言を遺してしまったコトに対する申し訳なさ。
最後に、大江山を越え、新たな世代の物語の始まり(=これまでの世代の終わりや、自分の人生の諦め)をどうしようもなく知らせるやるせなさ。

彼女の遺言を聞いて感じたのはこれらの気持ちがぐちゃぐちゃに入り交じりった筆舌に尽くしがたい感情でした。この気持ちは今でも昨日のコトのように思い出せる。

 

彼女としては自分らの死を乗り越えてほしかったんだろうけど、ぼくはなかなか死を乗り越えられずに引き摺るタイプだから、その後も風輝ちゃん世代を申し訳ない気持ちと共にしばらく見ていたな。ごめんよ、こんなプレイヤーで。


それと、俺屍のキャッチコピーである「生きる、死ぬ、託す」を正に体現したような方だったのだなと感じた。という言葉を頂いていて、本当にその通りだと思う。

大江山を越えた当主の遺言としては、初代当主の「俺の屍を越えてゆけッ」に通ずるモノを感じるこれ以上にない内容だったと思います。

でもぼくが俺屍を始めた時にそのキャッチコピーを聞いてイメージしていたのはかっこいい男性がそれをする画だったので、風輝ちゃんみたいな可愛い女の子がそれをするのは本当につらいんすよ。。

 

余談だけど、「後を託せる者」に威翼inヤタガラスを含んでいたらメチャメチャいいナ~とはちょっと考えたコトがあるんだけど、そもそも魂封印自体がかなり強めの幻覚だからどうなんでしょうかね。でもそうだったらいいなあ。ただソレだと流石にアイラブユーすぎるか。。

 

こうして、誰も本当の意味で救われるコトなく飛幽咲一族の山越え世代、GHIトリオが終わりました。そうか、書いていて改めて気づいたけどぼくは誰も救うコトができなかったんだよなあ。。泣きそう


GHIトリオを振り返って

ぼくに!!!GHIを!!!失わせた!!!世界を許さん!!!!!!
花!!!花!!!どんな花!?!?!?


失礼。短命の呪いに対する怨嗟の声とクソデカ花が出てしまいました。


大江山越え、「新たな敵が出てきました!これからも頑張ってください!」的な展開はRPGっぽくていいんですけど、ソレを世代交代のあるゲームでやんなや!!ラスボスと対峙する時はこのメンツちゃうねんぞ!!!制作陣は人の心とかないんか?


しかも一族全体で見て一番好きな3人組の時にやってきやがったのがまあホント。。いやだからこそ一番好きになれたのかな。。どうなんだろう


でもやっぱり大江山越えは行くならココしかなかったろうし、行かなかったとしたらもっと後悔していたんだろうなっていうアレもあるので、詰まるところGHIに絶望させるしかなかったっていうのがもう。。そりゃあクソデカ花も匂いたつほど麗しく咲き誇りますよ(?)


しかも威翼丸くんの時に心土が上がって覚悟を決めたって話をしましたが、景葉ちゃんも風輝ちゃんも最終成長で一番上がった心って土なんですよね。。

技があんまり伸びなかったり、心の成長度はトリオの中で一番上だったり、心風よりも心土の方がギリギリ勝っているのが彼女の人生を表しているようで涙が出てくる。

 

心技の両方の成長を目出たせるのが、「風輝ちゃんは隠したりしないのが~」という部分に繋がったりする。

 

こう見ると最後の能力の伸び方も共通点はあるものの三者三様ですね。やっぱこのトリオ大好きだ。


だからこんないい子達が悲願達成の夢が消えた上で死を受け入れたって事実がもう。。こんなこと言うのもアレだけど、心土上昇で耐え抜いてみんな前向きな遺言を遺してくれたのが凄くかっこよかった。「己の運命を恨むには周囲に恵まれすぎた」、この言葉は、景葉ちゃんにも威翼丸くんにも言える気がしますね。

 

元々が志半ばで残る者に託す立場である大江山メンバー語りというのと、ぼくがまだ考えを言葉で表現しきれてない部分が多くて、もう絶対にまとまらず綺麗に閉められない気がするのでそろそろ終わりにしたいと思います。


といってもどう頑張っても話し足りない部分が出てきましたし、(景葉ちゃんという存在がぼくにどういう影響を与えたかとか、風輝ちゃんの風鈴集めとか、景葉ちゃんと威翼丸くんの話とか、そして威翼丸くんの魂が封印されたヤタガラスの話とか)他の一族語りも当然やっていきたいので、今後ともまたブログを書いたりツイッターでダラダラと話し続けたいと思います。


最後に、しんみりした空気で終わるのもアレなのでクリア後に描いたスーパーヤタガラサーイヨクを見ていってください。オチこれかよ

最後まで読んでいただきバーンとォ!!大感謝です。お疲れ様でした。